ナップスターとは

ナップスター(Napster)が有料で音楽配信

Napster(ナップスター) は、独立ベンチャー企業として発足した。1999年にネット上での無料音楽交換仲介サービスを開始した。爆発的な人気を得た。だがレコード業界の著作権侵害訴訟攻勢に敗れた。2001年7月にサービスを停止。2002年に倒産した。

清算処理の結果、ソフト中堅の米ロキシオがブランド名を含む事業資産を買収した。ロキシオは有料新サービスとしてブランド復活を進めた。

アップルに対抗

Napsterが2003年10月に開始した音楽配信サービス「ナップスター2.0」は、1曲0.99ドル、アルバム1枚9.95ドルだった。料金はほぼアップルの「iチューンズ・ミュージックストア」と同じだった。

ソニーミュージックとユニバーサル

アップルと比べた新ナップスターの強みは、提供曲数の多さと、他社との提携の活用だ。50万曲超をダウンロード可能にした。ソニー・ミュージックエンタテインメントとユニバーサル・ミュージック・グループが、音楽配信の共同事業「プレスプレイ」をロキシオに売却したのに伴いロキシオの取締役会に加わった。これによって、ナップスター復活にレコード大手自らが参画する格好ができた。

韓国サムスン

韓国サムスン電子との提携では、「ナップスター互換」の携帯音楽プレーヤーを実現した。マイクロソフトとも提携し、パソコンをテレビのようにリモコン操作できる基本ソフト「ウィンドウズXP・メディアセンター・エディション2004」に、ナップスターソフトがあらかじめ組み込まれた。ゲートウェイもナップスター組み込みパソコンを発売した。

音楽ファイルのデータ形式にはマイクロソフトの「ウィンドウズ・メディア・オーディオ9(WMA9)」を採用した。各音楽ファイルの利用状況や保存場所など、強力な「デジタル著作権管理(DRM)」機能がWMA9の最大の売り物だった。このデータ形式なら、携帯機器と複数のパソコンの間でファイルがどのようにコピーされていくかを管理できる。

ウィンドウズでiチューンズ

一方、アップルはウィンドウズ版の「iチューンズ」を立ち上げた。携帯プレーヤー「iPod(アイポッド)」のウィンドウズ版は発売済みだった。配信サービスと連動した携帯プレーヤーを供給する体制で、アップルとナップスターがウィンドウズPC市場でがっぷり四つに組んだ。

アップルがウィンドウズ用iチューンズでも、マック用と同じデータ形式の「AAC」を採用してくるかは未知数だった。音質やDRM機能に対する消費者の反応など、どの音楽ファイル形式が最も成功するかも注目された。